〜いずれは皆の集まる大海に広がる〜
本文へジャンプ 2006年02月11日update 

 


【しずく】二十一滴目

2005年09月14日降下


帰ってきました!!
長いいようで短い旅だったぁ
走行距離7,000`写真総数1,200枚以上!!
あっそうそう
20滴目が文章途中で流れていたのでNO1770で送りなおしました。ゴメンなさい。
更に追い討ちかけます。
長文二連荘流します。
殆ど掲示板ジャック・・・

ところでマルコ大丈夫かい?
簡単に全身麻酔って・・・
元気になったらまたギターで盛上げてチョ♪

それではオイラも頑張って21滴目

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
9月8日
 『知床〜神の子池〜摩周湖〜屈斜路湖』
9月9日
 『オンネトー〜アイヌコタン〜釧路湿原』

9月8日
 『知床〜神の子池〜摩周湖〜屈斜路湖』

朝の知床は強風が残るものの雨はすっかり止み、所々すっきりとした青空が
顔を覗かせていた。雲の流れが早く太陽が出たと思ったら直ぐに厚い雲で
暗くなってしまう。

そんな中、悪報!
現在、知床の指定区域にはシャトルバスでしか入ることが出来ないのだが
昨日の台風の影響で、道に多くの倒木があるため運休とのこと!?
なにぃ!?
ということは本日のメインコンテンツの1つ「カムイワッカの滝で温泉に!」
計画がNO PLANに…
でも自然相手の旅では残念ですが仕方ない。
それでも知床五湖、フレペの滝、オシンコシンの滝等は堪能。
特に五湖は感動しました。
湖が!というよりも、その周りの森の樹々の生々しい姿に!
昨夜の台風の影響で巨木が倒木し、道をふさいでいたり、熊の刻んだ爪あと
がクッキリ残っていたり。そこで動物に会うことは出来なかったのだけれど
明らかに大自然がそこにありました。
ガイドのある方のコトバが耳に入ってきました。
「みなさんこれを見られて、やはり世界遺産はすごいね!って言われるんです。
でも昔からここは素晴らしいところだったんです。世界遺産という名称は人間が
後で勝手につけただけ。それで注目されるようになっただけなんです…」
確かに世界遺産にならなければこの地を知ることはなかったのかもしれない。
大きなキッカケになったのは確かである。
この旅で、流しではあるが多くの日本を見てきた。有名な所もあれば、
全く無名な所もあった。まだ知られていない素晴らしい所が日本には
まだまだ沢山ある!ってことを改めて確信しました♪

その後天気も青い空が随分と増してきた。
この旅で1番期待していたところがある。
「神の子池」だ。
ここは地図によっては載っていない小さな池で、ガイドMAPでも
のっていないことが多い。以前、北海道ツーリングをした会社の後輩から
絶対行って下さい!と言われていて、更にはこの旅の途中、確認のメールまで
入った場所。期待しないわけにはいかない。
そこの水の色、ヤバイらしい。

実際〈ヤバ過ぎた!〉。
その場所を1時間くらい離れる事が出来なかった。
なんとも表現できない水の色。ただ透き通っているだけではない。
ただキレイなブルーなだけではない。表現できない…
ただ気持ちを奪われてしまった。
ヤバイ…
これは写真でも表現は困難だろう!!

感動を引きずって、車で少し走った摩周湖へ。
ここはお約束通り霧でした。
写真をパシャパシャ30分程していると台風の余風で雲が勢いよく
流れてくれた!わずかな晴間もGET!
「霧の摩周湖」&「絶景摩周湖」が観れたのはお得だったかな。
帰り道、キタキツネと遭遇。人間慣れしているせいか、寄って来てしばらく被写体
として遊んでくれた。でも多分誰かが餌をあげたんだろうね。ダメですねぇ

隣りの湖、屈斜路湖へはあえて10Kmダートコースを走った。
台風で倒れている細木をカキワケ、ヌカルンダ泥地を突進する。
デリカ君やっぱり君は使えるヤツだよ!あと1年、仲良くしようね♪

そういえば朝からパンを1切れ食べただけだ。腹減ったぁ…
ということで、屈斜路湖近くの「オーチャードグラス」という喫茶店へ行ってみた。
JR川湯駅(無人駅)内にあり店内はアーリーアメリカンな雰囲気でいい感じ。
ここのオススメはビーフシチュー。濃厚なデミグラにホクホクのジャガイモ
(何かで包まれていた)ゴロゴロ入った柔かいお肉!
内装・音楽・料理・スタッフ…完全にやられてしまいました。

9月9日
 『オンネトー〜アイヌコタン〜釧路湿原』

今日は朝一、阿寒湖の近くにある湖オンネトーに行ってきました。
時間や観る角度によって湖面の色が変わることから5色湖とも言われている
ここは朝のすがすがしい日光に照らされてキラキラとエメラルドグリーンに
輝いていた。透明度も高く、湖中に水没している巨大な倒木の姿がハッキリと
観る事が出来る。太古を水中に保存しているようで幻想的。空には雲1つ無く、
ホント絵葉書の風景そのモノでした。撮った写真で写真集創れるかも…

湖から歩いて30分のところに滝が温泉になっている「湯の滝」がある。
朝一でここに来たのは朝風呂目当てでもあったのだ!タオルを首に巻いて
林道を歩くと、ここもまたいい雰囲気♪というか厳粛な感じ。
言うならば「北海道版もののけの森」。根元からまさに根こそぎ倒れた樹。
途中からボキッと逝ってしまった樹。かなり年月が経つのだろう、幹は
コケに覆われ、所々朽ちかけて崩れている。これがやがて土となり堆積して
大地を創る。死の反面、折れて残った根幹には新芽が生えてきて新しい命
が誕生している。地球が出来て以来、幾度となく繰り返されてきたサイクル
がここで行なわれている。このような光景は知床でも多く見ることが出来たのだが
今まで幾度とキャンプをしてきた中でこのような光景は記憶に無い。
もしかするとあったのかもしれないが、少なくとも意識はしなかった。
地球の偉大さを感じてしまう路でした。

約1.5kmいい画を切り取りながら30分。チョッと開けた所に滝はあった!
豪快な滝ではなく、岸壁のボコボコと突起した石はマリモのようにコケで包まれ、
その石と石の間を水が無数の流線で流れ落ちてくるなんとも不思議な滝。
この滝の中腹に湯船がみえる。誰も居ない。貸切かぁ!?
事件はここで起こった!
「??お湯が無い…??」
ガイドマップにも多くオススメ露天風呂と紹介されているここにお湯がナイ?
いつからだ??聞いてないぞ!?
誰に怒りをぶつける事も出来なったが、この路とこの滝に免じて許してやった♪

チョイと残念な気もするがまあ満足なこの場所を出て次は屈斜路湖にある
アイヌ民族集落「アイヌコタン」へ向かった。
ここは道内最大のアイヌ民族テーマ集落で、おなじみの木彫り品やアイヌ柄の
刺繍を施した衣類、アイヌ郷土料理。そして屈斜路湖名物マリモ。等の店が
軒を連ねる。
その中でも幾何学的なアイヌ柄に惚れてしまった。アクセサリー購入!
この旅で思うのは、やはり民族とかその地域で生まれた文化とか伝統って
好いね。薄っぺらでない重みのある歴史を感じる。様々な想いや小さな事でも
1つ1つの意味、人間くささがある。料理・音楽・衣料・アクセサリー
その全てに深い尊敬の念を感じてしまう。

昼飯はどうせなら郷土料理を食べたいと、なんとなく直感的に雰囲気のある
所に入った。この店、当たり!!
「ポロンノ」というこの店では郷土料理も提供しているが、中でもアイヌの
山菜炊き込み御飯にシカ肉の入ったカレーをかけたものがオススメということで
食べさせて頂いた。今朝、山で採ってきたというキノコを特別に入れてもらって
食べてみるとこれがまた美味い!行者ニンニクの香り。炊き込み御飯に入った
豆の食感。懐かしい味のカレー。ホクホクのジャガイモ。はぁ最高♪
だだシカ肉って柔かいけどクセが無くって、ただの肉!って感じで拍子抜け…
でもとっても美味しいカレーでした。

この旅では店で食事をする際、なるべくカウンターに座らせてもらっているのだが、
ここでも面白いヒトに出会った。
彼は「歩き人:児玉文暁」ネットで「歩き人ふみ」で検索したらHPやブログが見れるそうだ。
世界中、リヤカーを手で引きながら歩いて廻っているそうだ。この10年の足跡は
実に11,600Km。尋常ではない…。
で、今回初めて日本を縦断しているそうで、色んな話しを聞かせてくれた。
と、その中で盛上った話し。数日前に出合ったあの「パンダ君」。
彼は現在、北海道の旅行者の中ではかなりHOTな人物らしい!
児玉さんも知床峠の霧の中から現れた彼と遭遇し、コミュニケーションとったらしい。
他にも「アンチチャリダー」と書いたTシャツを着て歩く女性歩き人も居るらしい。
実はこの女性とパンダ君の接触があったらしいが相当な口論になってヤバかった
そうだ…。なにがあったんだろう??
一昔前はこんなコスプレ旅人は良く見られたらしいのだが、現在はめっきり居なく
なったとのこと。店のオーナーが嘆いていた。この児玉さん含め以上の3名は
現在の北海道3大奇人らしいです。

そんな感じでこの店最高でした!!

そんなオモロい場所とはお別れをし釧路湿原に向かった。

展望台から見る日本一広大なこの湿原はアマゾンを思わせる!
ただ広大とはいえ、近くに釧路市街を持つこの地域ではどうしても遠方に人工物
が目に入ってしまう…。そこを視界から外しながら3Kmの散策路を歩いてみた。
この湿原は、中央を流れる釧路川をメインとする無数の支流から流れ込む
大量の水を蓄える自然のダムの役割りをしているそうだ。
確かに原野の土壌には多くの水溜りがありここ辺り全域で水を溜めているのが
分かる。こう機能を創ってしまう自然ってやはりスゴイ。途中リスとも遭遇したり
もした。こういった自然がいつまでも残るように我々が努力していかなくてはならない
のだろう。