【しずく】二滴目

『知るというコト』

　「あるある大辞典」でヨーグルトの特集をしたところ、
次の日に店頭からヨーグルトの在庫が無くなった…
とは有名な話である。アミノ酸飲料の大ブレイクも「あるある〜」
がキッカケであったと思う。

「アミノ酸を飲んで運動すると脂肪が燃えるんだって！」
「実際に飲んで走ったら体重が凄い減った！！」

それまで見向きもされなかったモノがTVという情報ツールによって
ヒトに深い情報と効果を伝えた結果、ヒトはそれに関心を示し、
今まで気付かなかったその効能に驚いていた。
それまでもアミノ酸の入った飲み物は飲んでいたと思う。
でもその効能に誰が気付いていたであろうか？
　『知るというコト』はいったいどういうコトなんだろうか？？

高校時代、常にジャージで過ごしていた自分がオシャレというものに
目覚めたのは遅咲きであるが大学時代であった。
90年代初頭のその頃、古着ファッションは80年代半ばから
始まったVINTAGEブームが未だ色濃く残っていて、
古着の街大阪アメ村ではVINTAGEはショーケースに高級ブランド
として飾られていた。初めてVINTAGE　Levi’s 501(　RED　LINE　)
というモノに出合った時だった。噂には聞いていたのだがイワユル「赤耳」である。
その値段に驚いた。古着なのに新品より高価なのである！
当時501XX(ダブルエックス)は十数万円ほどしたであろうか？
1950年代、半世紀前代物である。「Levi’s」というブランド以上に
「VINTAGE」というブランド価値が高いのであろうが、意味が分からなかった。
　
後にその価値が自分の中で明らかになったのは、ある雑誌を読んだのがキッカケである。
DENIMの王様Levi’s501の歴史。昔の501と今の501の違い。
同じ501でも仕様から作られた時代が分かるというコト。その仕様が変わるにあたって
色んな意味があったというコト。VINTAGEにしか出せない≪アジ≫があるというコト。
そして工業技術の発達した現代にそれらVINTAGEと同じモノを作ることは非常に困難であるという事実。
　
人々を魅了して止まない「古き良きモノ」VINTAGEの価値の幾分かが理解出来たこの時、
今まで身に付けてきたDENIMが全く違うモノに見えた瞬間であったことを覚えている。
　「知るというコト」は、それまでなんとなく接していたそのモノに確かな【価値】
と納得できる【意味】、そして深い【愛着】を与えてくれる。

今、自分達が何気に触れている「モノ」、何気に行なっている「コト」には色んな【意味】があり
【歴史】があり込められた【想い】がある。
　≪しずく≫はそれを伝えることの出来る場所であり、
【モノ】や【コト】に『魂』を与える事のできる、そんな場所でありたいのです。

《しずく》2滴目終わり・・・

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“追伸”
「みどりの日」にあたる４月２９日が「昭和の日」に、「国民の休日」とされていた
５月４日が「みどりの日」に変わることになった。祝日法改正案が今国会で成立する見通...
だと・・・
ヤバイ・・・

初めて国のやろうとしている事に断固抗議！！