江戸の遊戯文化を、現代の宴へ。

酔拳

盃を重ねるごとに印を押し、九十杯で「酔」の字を完成させる。 江戸の座興を、現代の宴席でも楽しめるかたちで紹介します。

酔拳用紙ダウンロード
賭貞謾稿に見られる酔拳の図

「賭貞謾稿(美波川賭貞)」より

酔拳とは

酔拳とは、古来より庶民に親しまれてきた伝統的な酒宴の遊戯です。 酒を一杯飲むごとに「酉一」「酉二」「酉三」…と順に進め、 皆で合計九十杯に達したとき、「酉偏に九十」、すなわち 「酔」 の字が完成する趣向になっています。

江戸時代には各地で行われた記録があるものの、現代ではほぼ絶えてしまったこの遊戯を、 気軽に楽しめるUIとして紹介し、宴席文化としてよみがえらせることを目指しています。

遊び方

酔の字へいたるまで

酔拳用紙の見本

酔拳用紙の見本

基本情報

  • 遊ぶ人数3人〜10人ほど
  • 用意するもの酔拳用紙・各自の印鑑

ルール

  1. 取り纏め役が口上を述べ、皆で拍手を打って始めます。
  2. 好きなお酒を一杯飲み終えたら、飲んだ人が順番に用紙のマスへ自分のハンコを押します。
  3. 続けて同じ人が押してもかまいません。
  4. 九十まで全て埋まったら、再び口上を述べ、拍手で結びます。

口上

始めと結び

始め

少彦名命(すくなひこなのみこと)のもとで、

多き岩井の水を 酌(く)む。

これより酔拳、始め候(そうろう)

結び

めでたく○○殿、酔(すい)の字いたり、

ここに我等(われら)も狂いたり

結びの三本、お手を拝借(はいしゃく)。よぉ〜!

(三本締め)

応用編

宴にあわせた遊びの広がり

勝敗

皆で達成する楽しさを基本としつつ、「酔」の字にいたった時点で各自の杯数を集計してもよい。

団体戦

複数の酔拳用紙を用意し、テーブルごとに分かれて、どこが最も早く完成させるかを競う。

ぷちルール

二十二、三十二など下一桁が「二」のマスに押した人は、もう一杯飲んで次のマスも押す。

ビンゴルール

たて・よこ・ななめのどこかで五つ揃った人は、その列が終わるまで休息できる。

ジャン酔拳(上級者向け)

じゃんけんで最も勝った人が飲んで押す。グーは1杯、チョキは2杯、パーは5杯。

瓦落多ルール(上級者向け)

一人につき1〜3杯ずつ進め、最後の「酔」に印を押した人を負けとする、棒取りゲームをあわせた遊び方。

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酔拳用紙

宴席ですぐ使える用紙です。印刷してご利用ください。

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