六本木へ行こう

都内にある一本木から六本木までを順に巡ってみた。

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page 1/3 一本木~二本木

五本木があった

東京の西部をバイクで散策しているとき、「五本木」という交差点に出くわした。ぼくは東京に15年住んでいるが、六本木は知ってても、五本木という地名は初めてだ。ならばひょっとして…と思って後日調べると、そこに「五本木ヒルズ」というマンションも実在した。五本木という地に、五本木ヒルズってマンション。軽い話のネタとしてちょうどいい感じだ。このままで終われば。

一から六まで、全部東京にあった

ところが、もしやと思ってさらに調べると、一本木、二本木、三本木…も実在することがわかった。しかも、だ。すべて東京都内でまかなえるじゃないか!

この発見には正直驚いた。ネットでも○本木という地名が多数あることに言及している人はいるが、都内で全部そろうと書かれているものはみつからなかった。ひょっとして、そこまで暇な人は東京にいないのか。

ならば、しょうがない。自分で巡ってみるしかない。

一日かけてクルマで六本木めぐり

今回も、いままであんなことこんなことにつきあってくれた、おなじみの友人二人に召集をかけた。

男三人旅 3回め
集 合  7月6日10時15分 田町駅東口集合。
内 容  都内をドライヴします。
持ち物  ドライヴ中にききたいCD
備 考  外車に乗りますのである程度正装で来てください。

なんと、前回から4年ぶり。その間、当然だがみな等しく4つ歳をとり、子供が生まれたりで忙しくなったメンバーもいたが、また詳細のわからないお誘いに、二人とも快く集まってくれた。

当日の朝。予約していたレンタカーをとりにいき、集合場所の田町駅に向かう。今回おっさん3人で一日、狭いクルマで過ごすのもなにかと考え、奮発してオープンカーを借りた。

「おはようございます」
「ご無沙汰してます」

「お、ビートルカブリオレじゃないですか。今日は晴れてるし気持ちよさそうですね」
「ところで今日はどこに行くんです?」
「はい。いまから六本木に行きます」
「六本木?ここからだと10分かからないぐらいですよ」
「ちゃんと手順を踏んで六本木に行きたいのです」
「手順??」

ここで少し得意げに、一本木から六本木まで、都内で見つけたこと。今日はそれを順にまわるつもりだということを説明する。まあ、なにかしらネタに付き合わされることは覚悟してたのか、二人ともなるほど、ときいてくれる。各地点の具体的な住所については、都度都度発表することにした。全体の旅程がわからないと知り、小さい子供を持つメガネの方が心細そうに言う。

「ただ私、今日ヨメから19時には帰ってくるように言われてまして…」
「なるほど。では、頑張りましょう」

記念撮影ののち
「出発進行~」

一本木へ行こう

まずは一つ目の目的地「一本木」の場所を発表。いきなり少しブーイングがくる。

一本木memo
東京都府中市浅間町1丁目 にあるバス停

「オレ国立に住んでるんですよ」
「ああ、そうだったね。ごめん」
「はじめが府中なら、そこから合流させてもらえればラクだったじゃないすか」
「まあまあ」

そうはいっても、やはり休日のドライヴは気持ちいい。三人一緒だとなおさらだ。風に吹かれながら、お互いの近況を報告しあったりする。

「オープンカー初めてですけど爽快ですね」
「高速道路に倍の価値があるね」
地元が近い若い方が、いろいろ案内しながら運転してくれる

そこそこ渋滞してたせいか、到着は予定よりずいぶんおして12時半。ようやく一つめの目的地に到着した。用意した木のミニチュアを一本だけ持って記念撮影する。

一本木、制覇!

二本木へ行こう

つづいて、二本木の場所を発表する。

二本木memo
東京都西多摩郡瑞穂町二本木 の一帯

今回、一番の難所だと予想された二本木。なにしろ、遠い。地元ゆえに土地勘のある若い方は、まださらに奥に行くのか、と動揺をみせた。だけれど仕方ない。二本木はそこにしかないんだ。

そして渋滞にはまる

なにしろ、道が狭い。二車線しかない道路が延々続き、しかも信号が多い。すでに昼を過ぎてまだ一本木しか行けてないのだが、オープンカー効果だろうか。なぜかさほど焦る気持ちもなく、のんびりCDにあわせて歌ったりしながらゆるゆると進む。

二本木は、一帯の地名のようだが、道路標識などを見つけることは出来なかった(というか、探す時間がなかった)。ネットで調べてあった「ヒルズ二本木」という、これまた狙ってつけたのかわからないステキな名称の二階建てアパートの前で、今度は木のミニチュア二本を持って記念撮影。

二本木、到着!
date:2014.07.06